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大阪で、小児漢方を語り合う

第9回日本小児漢方懇話会フォーラムのご案内

神経発達症の子どもたちを診ていると、 外来でふと、こんな場面に出会うことがあります。

「癇癪が強くて、家族が疲れている」 「眠れない、朝起きられない、生活リズムが整わない」 「西洋薬だけでは、もう少し何か足したい気がする」 「でも、漢方をどう選べばよいのか分からない」

そんなとき、漢方という選択肢があることで、 診療の景色が少し変わることがあります。

私自身、初めて小児漢方懇話会に参加したときのことを、 今でもよく覚えています。

小児漢方を学びたいと思って参加したものの、 会場で語られる内容は想像以上に濃く、 「小児漢方には、こんなにも豊かな世界が広がっているのか」 「明日からの外来で、もっと子どもたちのためにできることがあるかもしれない」 と、胸が高鳴るような時間でした。

一つひとつの講演に、日々の診療に直結するヒントがあり、 先輩方の臨床の視点に触れるたびに、 ワクワクが止まらなかったことを覚えています。会を開催し続けてくださっている木許先生、森先生、坂崎先生のおかげで、小児漢方の新しい伝統が生まれていることに感謝の念が絶えません。

そんな素晴らしい学びの場所「第9回日本小児漢方懇話会フォーラム」が、 2026年7月5日(日)、大阪あべのハルカスにて開催されます。

現地参加に加え、WEB参加も可能なハイブリッド開催です。 遠方の先生方にも、ぜひご参加いただきたい一日です。

私も午後のシンポジウム 「神経発達症の漢方治療」に登壇いたします。


小児漢方を学ぶ、濃くて楽しい一日

小児漢方は、教科書だけではなかなか掴みきれない世界です。

けれど、実際に子どもたちを診ている先生方の言葉を聞くと、 処方の奥にある考え方や、 子どもと家族を支えるまなざしが、 すっと立体的に見えてくることがあります。

今回のフォーラムも、 小児漢方を学びたい先生にとって、かなり濃い一日になりそうです。

午前は、日常診療でも出番の多い「利尿剤」や、 小児漢方の土台となる「五臓」について。

午後は、チック・トゥレット症、精神症状への漢方、 そして神経発達症の漢方治療へとテーマが広がっていきます。

「明日から外来で少し使ってみたい」 「今までの処方を、もう一段深く考えたい」 「子どもと家族を支える視点を増やしたい」

そんな先生にとって、 きっと新しい引き出しが増える時間になると思います。


プログラムのご紹介

午前の部

【小児漢方ミニシンポジウム】 『利尿剤を極める』

  • 森 蘭子先生 森こどもクリニック 院長
  • 小川 恵子先生 広島大学病院 漢方診療センター 教授

小児診療でよく出会う水分代謝の問題を、 漢方の視点から深める時間です。


【小児漢方ミニレクチャー】 『小児の五臓について』

  • 木許 泉先生 広瀬クリニック 院長

小児漢方を考えるうえで大切な「五臓」の見方を、 基礎から学べる貴重なレクチャーです。


特別講演

特別講演Ⅰ

『チック・トゥレット症の診療最前線』

  • 星野 恭子先生 瀬川記念小児神経学クリニック 理事長

チック・トゥレット症の診療について、 最前線の知見に触れられる大変貴重な機会です。


特別講演Ⅱ

『精神症状への漢方入門——正気と病邪』

  • 宮内 倫也先生 可知記念病院 精神科

精神症状に対して、漢方ではどのように考えるのか。 「正気」と「病邪」という視点から、 精神科領域と漢方をつなぐお話が伺えます。


午後のシンポジウム——私も登壇します

神経発達症の漢方治療

午後のシンポジウムでは、 「神経発達症の漢方治療」をテーマに、 3名の演者がそれぞれの臨床経験をもとにお話しします。

  • 鈴村 水鳥 名鉄病院 小児科・小児漢方内科 かけはし糖尿病・甲状腺クリニック 漢方内科
  • 吉田 誠司先生 体と心よしだ子供クリニック 院長
  • 川嶋 浩一郎先生 つちうら東口クリニック 院長

神経発達症の子どもたちに漢方を使うとき、 何を見て、何を整えようとしているのか。

癇癪、睡眠、緊張、感覚過敏、親子の疲れ、生活の乱れ。 その一つひとつに、漢方はどのように関わることができるのか。

神経発達症の診療は、 “この症状にはこの処方”と単純に割り切れないからこそ、 とても奥深く、臨床の面白さがある領域だと感じています。

子どもの特性。 睡眠。 感覚過敏。 親子関係。 家庭の疲れ。 学校生活。 そして、その子が本来もっている力。

漢方は、そうしたものを一つひとつ丁寧に見ながら、 「まだ何かできるかもしれない」と思わせてくれる治療の一つです。

私自身も、日々の外来で出会う子どもたちとご家族の姿をもとに、 できるだけ実践に近い言葉でお伝えしたいと思っています。


こんな先生におすすめです

  • 小児漢方に興味がある先生
  • 神経発達症の診療で、漢方という選択肢を増やしたい先生
  • 癇癪・睡眠・情緒面への漢方処方を学びたい先生
  • 西洋薬と漢方薬の併用について考えたい先生
  • 子どもだけでなく、家族全体を支える診療に関心のある先生
  • 小児科、精神科、心療内科、漢方診療に関わる先生

漢方は、難しく感じることもあります。 けれど、一度その見方が少し分かってくると、 外来で見えている景色が変わることがあります。

「この子には、まだできることがあるかもしれない」

そう思える視点を、 先生方と一緒に分かち合えたら嬉しく思います。


開催概要

日時2026年7月5日(日)10:00〜16:30
会場大阪あべのハルカス貸会議室 25階
住所大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
形式ハイブリッド開催(現地+WEB)
参加費会員 1,500円(+年会費4,000円)/非会員 6,500円/懇親会費 3,000円

参加登録フォームはこちら

日本小児漢方懇話会 公式サイト


おわりに

漢方的アプローチには、 一つの決まった正解があるわけではありません。

だからこそ、 それぞれの先生がどこを見て、何を考え、どう処方しているのかを語り合うことに、 大きな意味があるのだと思います。

私が初めて小児漢方懇話会に参加したとき、 「小児漢方って、こんなに面白いんだ」 「もっと学びたい」 と心から感じたように、 今回も、参加される先生方にとって、 明日からの診療が少し楽しみになるような時間になれば嬉しく思います。

子どもたちとご家族の未来を少しでも明るくするために、 漢方にできることを、ぜひ一緒に考える一日にできたら嬉しいです。