大学院修士課程の合格通知が、無事に届きました。
4月から、社会人大学院生として研究者としての一歩を踏み出します。まだまだ学ぶべきことばかりですが、ご指導のほど何卒よろしくお願いいたします。
また、40代からの博士課程への挑戦についても——
温かく見守っていただけましたら、大変心強く存じます。
目次
「なぜ大学院へ?」と問われるたびに
大学院進学をお伝えすると、「なぜですか」と尋ねられることが少なくありません。
その問いに対する私の答えは、一貫しています。
神経発達症に対する漢方治療、ならびに家族療法的視点を取り入れた漢方治療を、臨床実装と研究の両面から整理し、より多くの方に届く形へと高めたいと考えたからです。
子どもを授かるまでに時間を要した経験
私は持病の影響もあり、子どもを授かるまでに一定の時間を要しました。
望んでもなお叶わない時期を経験したことは、今も私の臨床観の根にあります。
そのため、妊娠が分かった瞬間のことは、現在でも鮮明に記憶しています。
ただ感謝の念が込み上げたことを覚えています。
子育ての現実と、臨床で見えてくるもの
子育ては、愛おしさだけでは語り尽くせません。
失敗や葛藤、反省、自己嫌悪に近い感情に直面する日もあります。
それでもなお、子どもから与えられる喜びや、育てる過程で育まれる愛着の力は大きく、日々の生活を支えてくれる実感があります。
「可愛いと思えない」と語られる背景
神経発達症の漢方治療に携わり始めた頃から、
「子どもを可愛いと思えない」と涙ながらに語られるお母さんの声を、私は繰り返し伺ってきました。
気持ちが届かないように感じる苦しさや、
「なぜ自分だけが」という孤立感は、言葉にしにくい負担として日常に重くのしかかります。
変化の兆しと、言葉が持つ温度
一方で、親子で漢方薬を開始してから、ふっと変化が立ち上がることがあります。
「こんなことができるようになりました」
「自分の体調もととのい、子どもを可愛いと思えるようになりました」
その報告を受け取るたびに、胸の奥が温かくなるような感覚があります。
臨床の場でこうした言葉に触れることは、私自身の研究動機を静かに更新してくれます。
目の前にいることの重み
子どもを授かるまでに時間を要した経験があるため、
手を伸ばせば目の前に子どもがいるという事実を、私は何度も確かめるように受け止めています。
「幸せな親子が増えますように」
その祈りに近い願いが、私の漢方の原点です。
研究者としての不確実性と、継続の意思
とはいえ、研究は果てしない営みです。
自分がその大河の一滴になれるのか、そもそも継続できるのかと、心細さを想像してしまう日もあります。
成果が出るかどうかは現時点では分かりません。
しかし、漢方への関心と敬意を深めながら、地道に積み重ねることだけは、誠実にまっとうしたいと考えています。
家族の支え、そして職場の先生方のご理解とご配慮があってこそ、この挑戦に踏み出すことができています。
その一つひとつに心より感謝し、学びを臨床へ、臨床で得た問いを研究へと還元できるよう、地道に取り組んでまいります。
今回はプライベートのブログでしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。